令和元年度小学生ラグビー県大会が終了しました。
総括と大会の写真をアップしました。
試合結果は以下の通りです。
令和元年度小学生ラグビー県大会
初めに大会が無事終了し、全ての関係者の方にお礼申し上げます。
今大会は対戦相手を通し、子供達とラグビーの精神を確認し共有致しましたが、代表者会議の中でも相変わらず残念な大人の言動や振る舞いが聞こえてくる中、指導者としての資質や関係保護者のモラル遵守を切に願う大会でもありました。
オリンピックが平和の祭典と憲章で謳ってる様に、ラグビーにもラグビー憲章と言うものが存在します。
そこには「情熱」「品位」「規律」「結束」「尊重」の5つの理念が書かれてます。
そして、「文化的・地理的・政治的・宗教的な相違をこえて、一つにまとまった精神をもたらす」とあります。
日本代表がOneteamで挑戦したワールドカップは、そのラグビーの精神に沢山の人達が純粋に共感し、各国選手のプレーや行動にも感動をもたらす大会でした。
精神的・肉体的に発展途上の子供達をより良い方向に導く事は、ヤングウェーブの理念である「ラグビーで育てる」事に通じます。
激しいコンタクトスポーツであるラグビーだからこそ、子供達には相手へのリスペクトを絶対に忘れて欲しくはありません。
暴言も然りです。
とは言え、勝負はつきました。
しかし6年生大会で負けたチームが2年後に逆転する場面を見ます。
指導者の努力もさる事ながら子供達の成長も楽しみな物となります。
大会初戦、開始前の恐ろしく緊張している姿…深呼吸する子や大きく息を吐く子が何とも可愛らしくいつまでも見ていたい光景でした。
そして最終日春日戦後半、6年生全員が出場した中、やれば出来るんだを魅せてくれ、次戦で控えてたコーチの方が『これで負けてるんですか?』と驚く程、子供達集大成の出来栄えのベストゲームでした。
6年生総括(ポジション順)
【かんた】
4年生の市民体育祭。試合前練習で手首を骨折させてしまい、大変申し訳なく思った事を昨日の事の様に思い出します。
大きな体型からか、膝が硬いな?と見てましたが、随分前から痛めてたらしく、初日から怪我に泣かされた大会となりました。
しかし2日目以降は何度も力強い突破を見せてくれ、膝の状態に心配は残りましたが、大きく優しいかんたが大いに暴れてくれました。
ペナルティーの持ち出しも、あゆむを差し置き果敢に攻め込む姿が焼き付いてます。ヤングベアーズとして参加したこの大会は通過点です。
来年からはYWの仲間として、2年後(早ければ来年)の新人戦を戦ってくれるとみんなで待ってます。
【あゆむ】
一番の魅力はその転がりそうな体型でも気持ちの優しそうな顔でもなく、ペナルティーの時にチームの誰よりも早く相手に詰め寄るプレーです。
相手との距離を一歩でも早く詰める動きは、ディフェンスをする上でとても大切です。
この数年、体調に不安を抱え人知れず悩みがあったでしょうがきっと大丈夫です!大会をほぼフル出場出来た事は大きな自信に繋がります!
何と言ってもペナルティー5m(Jr以上は10m)を詰める勇気はやった者しかわかりません。結構度胸が必要なんです。
そしてその勇気をチームに伝染させる中心的プレイヤーとなり、自分の体調をも乗り越えてくれると思ってます。
【そうた】
ウィングをやりたい!と、本人からの希望で、大会2ヶ月前迄は順調にポジションの調整が出来てましたが、そうまの怪我も重なり、キャプテン+不慣れなスタンドを任されてしまいました。
その事で相当なプレッシャーを感じてた様で、最終日も頭痛薬を飲む姿が見られました。
同時にキッカーも言いつけられてしまいましたが、センスがあるから頼まれるんだと考え直して見て下さい。
試合を重ねる毎にキックの精度が良くなるのが見て取れ、インパクトが安定しているので、太腿の筋肉が付けばもっと距離が出ると思います。
同学年ではたいせいと2人しか居なかった、1年生からの長い付き合いです。
たいせいの入院を自分の事の様に心配してくれて本当にありがとう。
【ゆうき】
ゆうきもまた、怪我人によるポジション変更を強いられた大会になりました。
新人戦は初戦開始5分で負傷退場となり、その後の出場も叶いませんでしたので、今回の大会は気兼ねなくプレーしてもらいたかったのが本音です。
試合中、大きなストライドでゲインを突破する姿は頼もしく、今大会ではまともにターゲットにされる様な役回りでしたが黙って…いや、FWがいいとは言ってましたが…引き受けてくれてました。
欲を言えば大きな体格を活かしたカウンターラック(相手ボールのラックを押し返してマイボールにする力技:個人的に1番好きなプレーです)がもっと出来たはずと、惜しまれます。
2年後、更に大きくなるだろう姿を想像すると教え甲斐があり今から楽しみです。
【たいせい】
救急車で搬送された時はさすがに参りました。
沢山の症例を読み漁り、MRIの再診断結果を受けて復帰させましたが、しばらくは別人の様に練習でヘロヘロになってました。
アタック時のハンドリングやステップの器用さはまだありませんが、ラックオーバーに入るタイミングとその圧力は光るものがあり、タックラーとしての度胸もあります。
同じくタックルの良いそうまとたいせいのディフェンスラインがあれば、みすみす城南戦で勝ちを献上する事は無かったと思います。
鞘ヶ谷戦は別として、春日戦前半はなす術が無かったらしく絶望的だったと語ってましたが、後半見事な戦いを皆んなで見せてくれました。
【りょうすけ】
「僕も五郎丸になれますか?」そう言って2015年ワールドカップ大会後に入部して来た1人です。
初めは雰囲気に馴染めず、校門まで来てはそのまま帰ろうとするりょうすけを、足の速い保護者に追跡される事が数回?今でも遅刻癖は矯正中ですが、BKもFWもこなせるユーティリティプレイヤーとしてラグビーを楽しんでくれてると思ってます。
相手に絡まれた時の腰の重さと腕力は、ゆうきにも負けない強さを持ってますが、試合中ボールを持って抜け出した時のスピードが何故か練習中より速い感じがするのは私だけでしょうか?
要領の良さを無くして普段から身体を張れればもっとプレーの中心にいるはずです。
【きら】
夏以降、急激に伸びて来ました。
それまではハンドリングエラーを繰り返し、ウィングとしては致命的でした。
その為ポジションに定位置が無く、交代での起用がメインでしたが、この大会ではポジションをしっかり固定する事が出来ました。
特にこの2ヵ月の頑張りは大したもので、何か特別な転機がないと変化出来ないレベルだと思います。
練習では負けず嫌いな一面を見ており、密集にボールを持ち込んだ時も前進する足を持ってます。
2日目の太宰府戦で指にヒビが入る怪我をしましたが、症状の程度も考慮して、本人の意思で3日目も出場を続ける選択をしています。
キックオフディフェンスのボールキャッチも安心して見れました。
以上 6年生のみんな! Jrでも頑張りましょう!
【総括:小学生ヘッドコーチ戸高】